2004年12月3日
官房長官、「心より反省し、お詫び申し上げる」
元従軍慰安婦のお2人が官房長官と参院副議長に早期法的解決を求める
「人格が破壊された」と訴えるベアトリス・トゥアソンさん(左から2人目)
「日本と韓国の間の壁をなくしたい」と語ったイ・ヨンスさん(右端)
「今後も解決へむけ頑張っていきたい」と述べた角田副議長(左端)
12月3日(金)元従軍慰安婦のお2人(ベアトリス・トゥアソンさん[フィリピン]、イ・ヨンスさん[韓国])が来日し、午前に角田義一・参議院副議長(以下、角田副議長)に対して、午後には細田博之・内閣官房長官(以下、細田長官)に申し入れを行いました。
私も岡崎トミ子参議院議員を始め、同僚議員と同席し、政府としての公式な謝罪と早期の法的解決を求めました。

二人は4日(土)に日本全国10ヶ所で同時開催される「全国同時証言集会『消せない記憶』−日本軍「慰安婦」被害女性を招いて−」の為に来日し、自らの体験を証言する予定になっています。



■法的解決へむけ努力を
〜角田副議長への申し入れ〜

まず、午前に国会内で角田副議長に申し入れをしました。

ベアトリス・トゥアソンさん(フィリピン)は、「13歳の時、日本軍に酷い仕打ちを受けた。そのことで私の尊厳、人格は破壊された。このようなトラウマが世界で二度と起きて欲しくないと願っている。私が受けた戦争被害の体験をお話しすることで、日本の皆さんにもきちんと理解をして欲しい」と語りました。
また、イ・ヨンスさん(韓国)は日本語で、「私の青春を奪った日本軍、日本政府を許すことはできない。未だに日本と韓国の間には壁が存在している。その壁をなくしていきたい」と語り、解決にむけての努力を引き続き要請しました。

これに対し、角田副議長は、「私は1937年生まれで、戦争を知っている最後の世代であり、空襲も受けた経験もある。皆さんのご労苦は慰めの言葉もないほどである。そのご労苦を我々自身が感じることができるのか、我々自身が試されている。今日なお解決されていないことについては、我々の力不足であり、大変申し訳ない。皆さんの主張が通るように国会で頑張っていきたい」と述べ、今後も国会でこの問題の解決にむけて努力する意向を示しました。



「日本政府を許すことはできない」と厳しく対応を批判するイ・ヨンスさん(左から2人目)
「お詫び申し上げる」と述べる細田官房長官(中央)
■「日本政府を許すことはできない」と対応を厳しく批判
〜細田官房長官への申し入れ〜

午後には同じく国会内で、細田官房長官と面会し、政府の対応について厳しく批判し、早期の法的解決を求める申し入れを行いました。

まず、イ・ヨンスさんから、「この問題を解決しないで、小泉総理はなぜ靖国神社に参拝するのか。理解できない。中山文科大臣の発言も理解できない。日本の人々はとても良い人たちだが、日本政府は絶対に許すことはできない。私は生きてる間にこの問題を解決させたいと思っている。ぜひ法的な解決にむけて努力して欲しい」と強く申し入れしました。
また、ベアトリス・トゥアソンさんは、「今回、学生たちが企画してくれたことで、官房長官や国会議員の皆さんに会える機会を得ることができた。日本は世界の良きリーダー。だからこそ早急にこの問題を解決して、世界に模範を示して欲しい。戦争で被害を受け、人格も精神も破壊された私のような人間を二度と作らないためにも努力して欲しい」と述べ、一日も早い解決を強く申し入れました。

これに対し、細田官房長官は、「父親の世代の罪である。旧日本軍の行ったことについては心より反省し、お詫び申し上げたい。皆さんのお気持ちを総理にも伝えたい」と述べ謝罪しました。
また、中山文科大臣の発言については、「全く理解ができない。政府としての方針は全く変わっていない」と述べ、これが政府の方針ではないことを強調しました。
さらに細田長官は、「反省の気持ちを持ちながら、日本は平和国家として、二度とこのようなことが起きないように努力していきたい」と語りました。



【中山文科大臣の歴史教科書発言について】(日教組HP)
http://www.jtu-net.or.jp/news/04/12/01n4.html


[神本みえ子の活動記録ダイジェスト]