2002年8月29日
『心のノート』は国定教科書?
決算委員会で質問

8月29日の決算委員会の審査は、財務省・金融監督庁・会計検査院の決算報告についてであり、財務省が行う「予算執行調査」について、文科省の「心のノート」の活用状況調査に関することの2点について、それぞれの省庁に質問しました。

>>質疑応答の全文はこちら


■財務省が行う「予算執行調査」について
予算執行調査は、財務省が今年度から始めたもので、予算が効率的かつ効果的に編成され、執行されているかを財務省自らが調査し評価するものです。

質問では、この調査と同様なことを既に会計検査院や総務省行政監察局が行っているため、かえって「国費の無駄遣い」ではないのかという点と、会計検査院の検査報告での無駄遣いの指摘事項や、国会の決算委員会が行う警告決議などを、これまでの予算編成時に何ら反映していなかったのではないのかということを質しました。さらに、小泉内閣の財政構造改革路線のために、内容の善し悪しではなく、財政的に効率的かどうかという視点だけで、予算を切り込んでいくことは果たして国民生活にとって適正なのか、という点も質問しました。


■文部科学省の心のノート活用状況調査について
「心のノート」は、平成13年度、14年度の2年間にわたり、計11億円の予算で作成され、全国すべての小中学生に配布されました。戦後、このような道徳教育用の教材が全国的に作られ、無償配布されたことはないため、取り扱いについて全国の学校現場で混乱が起きています。また、文科省が本年7月12日付け文書で各都道府県教育委員会に対して配布状況調査を行いましたが、今後さらに活用状況調査まで行うとしています。こうした調査が有形無形で使用や活用を「強制する圧力」となると考えられます。

決算委員会って?
税金の使われ方を審査します
皆さんは予算委員会については、マスコミ報道などでご存じかもしれませんが、決算委員会については、余り耳にされたことがないのではないでしょうか。

予算委員会は税金の使い道についてを「審議」し、決算委員会はきちんと使われたかどうかを「審査」します。同じ国の税金を扱うもので、同じように重要であると思いますが、何故か国会の中での扱いや国民の関心も決算委員会に関しては低いものです。しかし、参議院は決算重視の方針を打ち出していますので、私も決算委員会でいろいろな観点から税金の使い方について、考えてみたいと思っています。

決算委員会の審査は、いくつかの省庁ごとにその決算内容について行われるのですが、基本的にその日の審査の対象となっている省庁に関することであれば、内容は決算に限らず、現在問題とされている事案についてなど、何でも取り上げることが出来ます。
これらを踏まえ、「心のノート」の位置づけ、配布状況調査の目的、活用状況調査によって使用を強制することにならないか、との観点から文科省に質問しました。文科省からは、「『心のノート』は道徳教育の教材である」「調査の目的は、国の予算を投じて作成したノートの配布や活用状況を把握し、内容の改善や効果的な活用方法の普及を図るためであり、調査によって使用を強制することを意図するものではない」との答弁がありました。

本来、作ったのに使用されないようなものに予算を無駄に付けるのではなく、地方が独自に行う教育に対して、有効に活用できるような教育支援のための予算措置をするべきだという点を強調して質問を終わりました。


[神本みえ子の活動記録ダイジェスト]