2002年5月23日(木)
学びの条件・環境整備こそ急務
早急な耐震診断実施を迫る
参議院文教科学委員会で質問に立つ

神本議員は、5月23日の文教科学委員会で、『教育職員免許法の一部を改正する法律案』について質問しました。

質問では、(1)あくまで教職への信頼性確保、(2)学校間の接続を円滑にし、交流を促進すること、(3)社会人活用の促進であり、安易な人事への運用や、免許制度の根幹をかえるものではないという歯止めをかけること、といった点に重点をおき、文部科学省の姿勢をただしました。

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この改正案は、教育改革国民会議での免許更新制導入の提言を受け、中教審で検討され、答申された教員免許制度のあり方をもとに、更新制に替わるものとして出されました。

この背景には、多くの教職員が子どもたちのために必死に奮闘しているにもかかわらず、近年子どもへのわいせつ行為や、体罰など一部教員の不祥事が教員全体への批判となり、教職への社会的な信頼性が低下し、その中で徒労感や閉塞感を感じている教職員たちは少なくありません。

このような現状を打開するには、免許法改正では不十分であり、「学びの条件整備・環境整備」こそ急務である、と文科省をただしました。


冒頭、中央教育審議会委員現職のまま、4月15日に急逝された故横山英一先生への追悼の言葉を述べさせていただきました。

横山先生は元日教組委員長で、私個人にとっても福岡教育大学の先輩でもありました。先生は全国各地を精力的に歩き、学校現場の声に耳を傾けて、中教審、文部科学省への意見反映に全力を傾けてこられました。また、「子どもたちの未来」と「現場」にどこまでも誠実であった先生の御遺志を継いでいきたいことも表明いたしました。


■免許状の取り上げ措置の強化
改正の第一点である『免許状の取り上げ措置の強化』については、国公立学校教職員と私立学校教職員、また現職教員でないものとの間で、同じ免許制度上において取り上げ事由に差異が生じないようにすべきである、との立場から文科省の見解を聞きました。また、各都道府県教育委によって、懲戒免職処分の適用事由が異なることから、任命権者が恣意的に裁量権を濫用することが無いよう、周知徹底を求めました。


■他校種免許状による専科担任の拡充
第二点の他校種免許状による専科担任の拡充については、この制度が安易な人事異動上の手段として使われないように確認をしました。また、学校種間の双方向の連携・交流を円滑に進めるために、処遇面など必要とされるさまざまな条件整備を図るよう求めました。


■特別免許状の授与要件の緩和
三点目の特別免許状の授与要件の緩和については、社会人の活用促進という意義については賛成するものの、大学での教員養成という原則が揺らがぬよう、特別免許状制度はあくまで例外措置として運用することを確認しました。 最後に、学校にいる教員以外の専門的職種の方たちの専門性向上のための研修などの施策の必要性を訴え、その対応について文科省の見解を聞きました。



今回、中教審で検討された免許の更新制の導入は見送られましたが、教職への信頼性の確保と専門性の向上のためとして、免許法改正案と教育公務員特例法改正案が提出されました。どちらも内容的には、不適格教員の排除が目的と考えられる面もあり、その運用には公正で、慎重に行われるべきと思います。

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[神本みえ子の活動記録ダイジェスト]