No.11 2002年10月25日(金)
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□文教科学、決算の2委員会で質問
・義教費国庫負担制度など厳しく質す
    ---文教科学委員会[2002年7月18日(木)]
・『心のノート』は国定教科書?
    ---決算委員会[2002年8月29日(木)]
ご報告が遅くなりましたが、7月18日(木)の文教科学委員会と、第154国会が閉会した後の8月29日(木)の決算委員会で質問に立ちました。

決算委員会は、閉会中(8月8日〜10月16日の間)に計10回審議が行われ、そのうち3回質問に立ちました。今号では1回目の質問の模様を、次号で2〜3回目の質問をお伝えします。

文教科学委員会では、老朽校舎の耐震診断や義務教育費国庫負担制度について、決算委員会では、財務省が行う予算執行調査と、文科省の「心のノート」の活用状況調査などについて政府の見解を質しました。以下に両委員会での質問の内容をご紹介します。
義教費国庫負担制度など厳しく質す
文教科学委員会 [2002年7月18日(木)]
>>質疑応答全文はこちら
質問の主な内容は、(1)老朽校舎の耐震化促進問題(2)義務教育費国庫負担制度(3)学校保健法の準要保護の児童生徒の医療費補助の適用範囲(4)学校完全5日制の導入の趣旨などで、中心に政府の見解を質しました。


■老朽校舎の耐震化促進問題
これまでも継続して取り上げてきましたが、最近、消防庁や内閣府が相次いで学校施設の耐震性に関する調査結果を発表し、地域の防災拠点としての学校施設の耐震化が注目を集めています。

そこで今回は、総務省に対し「耐震診断を実施したいが財政的な理由から踏み切れない市町村に対し財政措置を行うこと」について、内閣府に対し「中央防災会議の『戦略的プログラム』にどの様な耐震化促進の具体的施策を盛り込むのか」について、それぞれの耐震診断促進の観点から見解を聞きました。総務省、内閣府ともに、この問題の重要性は認識しているだけに、「関係省庁と十分に連携を取りながら、推進を図っていきたい」との答弁がありました。

財政支援のあり方など、一層の検討の前進に期待したいと思います。私も今後とも促進に取り組んでまいります。


■義務教育費国庫負担制度
6月17日地方分権改革推進会議の中間報告で、義務教育費国庫負担制度の見直しが提言されましたが、これは憲法の要請により教育の質を確保するための、根幹にかかわる不可欠な制度であり、堅持すべき、と考えています。その思いから財務省と、遠山文科大臣にも確認の意味で考えを聞きました。

遠山大臣は答弁の中で、「すべての子どもが全国どこでも無償で一定水準の教育を受けられるようにすることが国の重要な責務であり、その根幹である義教費国庫負担制度は、学校事務職員、栄養職員に関しても、今後とも堅持すべきものと考える。」と述べ、明確な意志を表しました。それに対して財務省主計局次長は、「全国一定の教育水準の重要性は認めつつも、義教費国庫負担制度のあり方について今後検討を行っていく」としました。財政当局の姿勢に今後も十分注視しつつ、制度が果たしてきた役割を政府内に認識させることで制度の堅持を守りたいと思います。


■学校保健法について
文科省に対し「準要保護の児童生徒に対する医療費援助の対象疾病の範囲について」、また「適用範囲に入れるべきむし歯の治療方法について」など、現実に即した学校保健法施行令の見直しについて尋ねました。

遠藤スポーツ・青年局長は、「学校における保健管理のあり方についての様々な検討を踏まえ、医療費援助の対象疾病やむし歯の治療方法なども含めその後広く検討していく」と見直しについて前向きな答弁がありました。

■学校完全5日制について
学校完全5日制がこの4月から本格実施となりましたが、学力低下論など様々な報道により導入の趣旨が見失われ掛けているのではとの思いから、改めて本来の趣旨の確認の必要性を感じ、遠山文科大臣に尋ねました。

遠山大臣からは、「学校、家庭、地域が一体となって子どもたちの生きる力を育んでいく」という答弁により、導入の趣旨が確認されました。私は、週末活動に対する社会的支援の充実などを要請して持ち時間一杯となり、質問を終えました。

今回は一般質疑ということもあり、様々な点からの質問をしたつもりですが、時間が足りずに十分な議論ができなかったのが心残りでした。今後も、学校現場の皆さんの疑問や声を、取り上げていきたいと思います。
『心のノート』は国定教科書?
決算委員会 [2002年8月29日(木)]
>>質疑応答全文はこちら
8月29日の決算委員会の審査は、財務省・金融監督庁・会計検査院の決算報告についてであり、財務省が行う「予算執行調査」について、文科省の「心のノート」の活用状況調査に関することの2点について、それぞれの省庁に質問しました。



■財務省が行う「予算執行調査」について
予算執行調査は、財務省が今年度から始めたもので、予算が効率的かつ効果的に編成され、執行されているかを財務省自らが調査し評価するものです。

質問では、この調査と同様なことを既に会計検査院や総務省行政監察局が行っているため、かえって「国費の無駄遣い」ではないのかという点と、会計検査院の検査報告での無駄遣いの指摘事項や、国会の決算委員会が行う警告決議などを、これまでの予算編成時に何ら反映していなかったのではないのかということを質しました。さらに、小泉内閣の財政構造改革路線のために、内容の善し悪しではなく、財政的に効率的かどうかという視点だけで、予算を切り込んでいくことは果たして国民生活にとって適正なのか、という点も質問しました。


■文部科学省の心のノート活用状況調査について
「心のノート」は、平成13年度、14年度の2年間にわたり、計11億円の予算で作成され、全国すべての小中学生に配布されました。戦後、このような道徳教育用の教材が全国的に作られ、無償配布されたことはないため、取り扱いについて全国の学校現場で混乱が起きています。また、文科省が本年7月12日付け文書で各都道府県教育委員会に対して配布状況調査を行いましたが、今後さらに活用状況調査まで行うとしています。こうした調査が有形無形で使用や活用を「強制する圧力」となると考えられます。

決算委員会って?
税金の使われ方を審査します
皆さんは予算委員会については、マスコミ報道などでご存じかもしれませんが、決算委員会については、余り耳にされたことがないのではないでしょうか。

予算委員会は税金の使い道についてを「審議」し、決算委員会はきちんと使われたかどうかを「審査」します。同じ国の税金を扱うもので、同じように重要であると思いますが、何故か国会の中での扱いや国民の関心も決算委員会に関しては低いものです。しかし、参議院は決算重視の方針を打ち出していますので、私も決算委員会でいろいろな観点から税金の使い方について、考えてみたいと思っています。

決算委員会の審査は、いくつかの省庁ごとにその決算内容について行われるのですが、基本的にその日の審査の対象となっている省庁に関することであれば、内容は決算に限らず、現在問題とされている事案についてなど、何でも取り上げることが出来ます。
これらを踏まえ、「心のノート」の位置づけ、配布状況調査の目的、活用状況調査によって使用を強制することにならないか、との観点から文科省に質問しました。文科省からは、「『心のノート』は道徳教育の教材である」「調査の目的は、国の予算を投じて作成したノートの配布や活用状況を把握し、内容の改善や効果的な活用方法の普及を図るためであり、調査によって使用を強制することを意図するものではない」との答弁がありました。

本来、作ったのに使用されないようなものに予算を無駄に付けるのではなく、地方が独自に行う教育に対して、有効に活用できるような教育支援のための予算措置をするべきだという点を強調して質問を終わりました。

[神本みえ子News]