| 2005年5月19日(木) |
| 内閣委員会 |
| 食育基本法案の審査 |
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| 神本美恵子参議院議員(以下、神本議員) |
民主党・新緑風会の神本美恵子でございます。午前中に引き続きということで御質問させていただきたいと思います。
先ほど、午前中、円委員、同僚の円委員も強調していらっしゃいましたけれども、食に関する問題について、これは国民の責務ではなくて権利ではないかという、これは衆議院の方でも参考人質疑等でやり取りがなされたやに議事録を読ませていただいておりますけれども、私は、この食育基本法案を読ませていただきまして、特に、自分自身が議員になる前は小学校の教員をしていたという経験を持っておりますので、そういった観点から、この食の教育あるいは食に関する指導といったことも経験をしてまいりましたので、そういった観点でも読ませていただきました。今日は、その辺が中心になるかと思いますけれども、御質問をしたいと思います。
それで、まず、この法案で法案名にもなっておりますけれども、この食育という言葉ですね、定義についてちょっと午前中もお触れになりましたけれども、この食育というのと従来から学校教育活動の中で行われてきました食の教育あるいは食教育、あるいは学校給食を通して行われた食に関する指導というような言い方もされておりますけれども、従来から行ってきたその食教育あるいは食に関する指導と、それからここで言う食育との共通点なり違いというものがあると思いますけれども、提案者の方にまず御質問をしたいと思います。 |
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| 西川京子・衆議院議員(発議者)(以下、西川議員) |
御質問ありがとうございます。
従来から、もちろん学校給食を通し、あるいはいろんな生活の、学校教育の現場で食に対する教育というのはいろんな面で行われてきたわけでございます。例えば、食品についての正しい知識、あるいは地域の食文化に対するいろいろな啓発の問題、あるいは私たちがいかに自然の恵みの中でそれをいただいて生かされているか、そういう問題、広範にわたって、当然、食教育というのは現実に学校現場でも行われてきたと思います。
そういう中で、当然、今回提案しております食育という概念の中に当然それも一緒に入ると。さらにその中に、食育は更にもうちょっと幅を広げたというふうに解していただけたらいいと思います。 |
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| 神本議員 |
| その幅を広げたというのは何がどう広がったのか、ちょっとよく分からないんですけれども、例えば学校で言う食教育なり食に関する指導というのは、教育なり指導の対象が当然子どもですよね、小中学校、高校まで、家庭科まで含めると高校生まで入りますけれども。それではなくて国民全体とか、そういう対象の範囲が広がるというのは分かるんですけれども、あと幅を広げるというのはほかにどういう、あるんでしょうか。 |
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| 西川議員 |
| 当然、今先生がおっしゃったように、子どもたち対象だけではなくて、当然、例えば生産者と消費者との間の距離を縮める、お互いにそれを、状況を分かり合う中で食に対するもっと深い知識を得ると、そういう意味も含めて幅を広げるという意味で申し上げたつもりでございます。 |
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| 神本議員 |
私も学校現場で子どもたちに、これ前文にも書かれておりますけれども、知育、徳育、体育と言われる教育の基盤となるそういったものに、食に関して、給食はもちろんその発足のときから子どもたちの体をつくるという意味で、家で食べられない子どもたちもいる中で給食が始まり今日に至っているわけですけれども、そういう意味では、お昼、家に帰してお昼御飯食べてまた学校にいらっしゃいということではなくて、学校でちゃんとお昼御飯は確保しますよということで始まったぐらいにしか私も教員になったころは思ってなかったんですね。
ところが、学習指導要領とか教員研修の中で、これは教育活動の一環なんだと。ただ食事を供するというだけではなくて学校教育の一環、教育活動なんだということを聞きまして、そのクラス40人近くの子どもたちと一緒に自分も食事をしながら、どういうふうに教育をするんだろうと。例えば、これは嫌いとか食べたことがないとかいう子どもがいたり、それから宗教上の理由でこの食材は食べられないという子どももいる。そういった中で、何をどのように食べるかというような非常に文化的な、ある意味では、それぞれの家庭だけではなくて、宗教的、民族的なことも含めた文化的な行為になりますから、それを一律に同じものを与えて、これをこのように食べなさいとかいうことがしつけの範囲と教育の範囲を超えて文化にまで、個人の内面にまで立ち入るようなことになるのではないかというような戸惑いも覚えながら、しかし最低限、安全に関してはとか成長に関してはというようなことでこれまで活動をやってきたんですけれども、そういう観点から、それで、文部科学省としても、教育活動としてはどういう内容をどういう発達段階に応じて教えるかということでそれなりのカリキュラムがこれまで作られてきているんですけれども。
この法案の中に、前文にもちょっとありますけれども、7条のところに、伝統的な食文化、環境と調和した生産等云々というところで、我が国の伝統のある優れた食文化というようなことがあるんですけれども、この優れた食文化というようなことを、まあ何となく想像はできるんですよね。ですけれども、これは例えば学校教育活動の中でこれが優れた食文化であるというようなことをこれから教えていくことになるのかというようなことを考えますと、ちょっと、ちょっとというか非常に引っ掛かりを感じるんですが、その辺はどういうふうにとらえたらいいんでしょうか。 |
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| 西川議員 |
今先生がおっしゃいました引っ掛かるという意味がちょっと私も、全面的によく分かっているかどうかは分かりませんが、今言うなれば、食物が生産したところから消費者に入るまでの距離、フードマイレージとよく言いますけれども、これが離れれば離れるほど食の本来の大切な栄養から何から、それと、先ほど円先生がおっしゃった食品添加物の問題もこれに含まれてくると思うんですね。
そういう意味では、私はやはり、本来は地産地消、地域にあるものを最低限調理して食べるのが本当は一番日本人という、この風土の合った中でできたものを素直に食べるのが本当は一番いいんだろうと私は思っています。そういう中で、その地域に根差して、ずっと昔からあった食べ物の言うなれば文化、食文化というんですか、伝統食、そういうものをその地域で生まれた子どもたちに自然な形で教えていくと、これはやはり大変大事なことだろうと思っております。言うなれば、それぞれ地域の中でそういうものがありながら、現実にはファストフード、あるいはスーパーで物を買って簡便に調理してしまうという現実があるわけですから、そういう中で、せめて学校給食の中にはそういうものがあるんだということ、子どもたちにも食べさせて育てるという、味覚を覚えさせる、そういうことからも大変大事なことだろうと私は思っております。 |
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| 神本議員 |
これは日本だけではなくて、そういう食材がどのように作られて、そしてどういう調理をしてどういう味付けをして食べるというような文化は、食文化というのは各国にありますし、もちろん保存食が多い北の方の国とかいうところはまたそれぞれの特色があるでしょうけれども、そういう意味では、日本の食文化が特に優れているというようなことではなくて、それは個性的であると。それぞれの国の個性であって、いたずらに日本食はこういうところが優れているんだというようなことが強調され過ぎますと、先ほども言いましたように、もう今や、特に学級の中には外国人の子どもさんもいらっしゃいますし、様々な文化を背景に持った子どもたちがいるわけですし、その中で自国文化といいますか、を優れているというふうな評価を持って指導していくということについては、ほかの文化を尊重しない、そういう懸念も学校現場で教えるに当たっては感じるわけですね。
ですから、日本の食文化のこういうところ、こういうところは諸外国と違うというような教え方というのは当然あると思いますし、私自身も、例えば学校給食では昔はスプーンで食べていたんですけれども、それが食べやすいようにということで先割れスプーンになって、それからやっぱり日本のおはしという文化を小さいときから学校でも教えようということでおはしを使うように、米飯給食が始まっておはしを使うようになったんですけれども、そのときに、これは日本でおうちでもおはしで食べているよねということを言いながら、しかしおはしを使わない国もあるんだと。あるいは、はしもスプーンもフォークも使わないで手で食べるところもあると。そうすると、最初は子どもはやっぱりそういう文化に触れたことがありませんので、わあ、汚いと言ったりするんですね。でも、それは汚いんではなくて、手をちゃんと洗って、その国はそうやって、それが食事をするときのマナーなんだというようなことで異文化に触れながらやっていくわけですので、そういう意味では余り、それがあらゆるところでこの法案で強調されているわけではありませんけれども、自国文化を強調し過ぎるということは、特に食というような文化にかかわるところは気を付けなければいけないというふうに私としては思っているわけです。
次に、文部科学省の方にお伺いしたいんですけれども、学校における食教育、それから食に関する指導ですね、その現状はどのようになっているのでしょうか、お伺いをします。 |
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| 西阪昇・文部科学省スポーツ・青少年局スポーツ・青少年総括官 |
学校における食育につきましては、学校給食の実施を始め、家庭科や保健体育科あるいは特別活動など、学校教育全体で取り組んでいるところでございます。具体的には、文部科学省では教職員等に対する研修会やシンポジウムの実施、児童生徒用の食生活学習教材の作成、配付などを通じて学校における食育の取組を推進しているところでございます。
また、御承知のとおり、本年4月からは栄養教諭制度が開始をされましたので、この制度を活用した学校での食育の指導体制の整備ということも取り組んでいるところでございます。
このような取組を進め、学校における食育の一層の推進に努めてまいりたいと考えております。 |
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| 小坂憲次・衆議院議員(発議者)(以下、小坂議員) |
神本先生の今お話の中にありました7条に言う優れた食文化ということにつきましては、先生はもう現場において私どもが今強調したいと思っている食教育のかなりの部分をもう既に実践をされたというお話をいただきまして、大変心強く思ったわけでございます。
私どもが優れた食文化と言っておるのは、特定の外国と比較をして優れているということを言っているわけではなくて、我が国の食文化の良さを見過ごされがちなところがある、これにやはりしっかりした認識を持とうという意味なんでございまして、栄養のバランス的にも、あるいは農林水産業に適したそれぞれの地域の特色のある風土、風土に根差した日本食というものがあります。そういったものを踏まえた上で、現代の社会にも根付いているそのいい面をより強調して啓発していく、そしてその知識の普及を行うことによってこの日本の伝統文化を維持する。食文化と伝統文化というのは非常につながっている部分がありますので、そういった意味も踏まえた上での優れた食文化と申し上げているわけでございまして、それを先生のような形で、食教育の中でやられたそういうものを全国の教育現場においてもより一層推進をしていきたい、そしてそれを社会全体で推進をしたい、そんな意味を込めて申し上げているところを御理解いただきたいと思います。 |
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| 神本議員 |
| 全国の小中学校を中心として、高校では家庭科と社会科なども含めてそういった教育活動は行われているわけですけれども、先ほど文部科学省の方も御説明を簡単、ちょっと簡単過ぎたなと思いますが、ある意味では、これまでそれぞれの家庭や地域、特に家庭に任せられてきたことが、学校の中では系統的にあるいは総合的に教科活動や特別活動、それから学校給食というその場面をとらえて行われてきたわけですけれども、そういうものを行って、現在も行われているわけですが、この第五条で、子どもの食育における保護者、教育関係者等の役割ということがあえて書かれておりまして、積極的に子どもの食育の推進に関する活動にとりくむというふうに書かれてございますけれども、これまでやってきたその食教育、学校教育における教育が何か変わるものなのか、その辺はいかがでしょうか。 |
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| 西川議員 |
もちろん、これまでも様々な学校現場で食教育が行われてきたのは事実でございます。そしてさらに、そういう今までやってきたものをもう一回きちんと見直した中で、これでオーケーなのかどうか、その辺のところの検証ももちろんこれからきちんとしていかなければいけないことですが、決して今までのやってきたことに不足があるとかどうとかということでこの基本法をつくった意図ではございません。
そういう中で、さらに親子でいろんな問題で参加する料理教室とか、その他いろんな問題がありますが、特に今都市と農漁村の対流、交流という大きな流れができておりますが、そういう中でも具体的にもう少し食べること、食の問題が、単に食べることだけでなく、それがどういう経過でできてくるのか、自然の中でどういうふうにそういうものが育ち、自分たちの食、口に入るのか、そういうことまでも含めた体験活動とか、そういうことももう少し幅を広げて学校教育の現場、そして親の保護者に対するメッセージ、そういうものを深めていきたいと、そういうふうに思っております。 |
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| 神本議員 |
これまでやってきた学校における食教育というものが不足していたとかいう意味ではないというふうなことをちょっとおっしゃいましたけれども、私はこの法案を見ていて、前文のところに今の子どもたちの食の乱れ、子どもに限らず、大人も含めた食の乱れや肥満や生活習慣病、午前中は子どもたちが中年のような成人病のような症状を来しているというようなこともおっしゃいましたけれども、そういうものを聞くと、そこに携わってきた者としては、非常にやっぱり何か指導が悪い、教育が悪いというふうに言われているように感じるわけですね。一生懸命やっている現場の人ほどそれは強く感じて、今も感じていらっしゃると思うんですけれども。
そういう意味では、そもそも学校教育での食教育というのはどういうものを目指してきたのか。私は一生懸命やってきたからそれ批判されたくないという意味ではなくて、やってきたことに問題があったのではないか。何か不十分な点、足りない点、今見直さなければいけない点があるのではないかということは十分検証しなければいけないと思います。
そういう意味で、文部科学省に改めてお伺いしますけれども、家庭科が中心的なこの食に関する指導では教科としてあると思うんですね。家庭科やほかの関連する教科もございますけれども、家庭科における目標、それから学校給食法における食に関する指導の目標というのを改めてちょっとお伺いしたいんですけれども、教えていただけませんか。 |
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| 山中伸一・文部科学大臣官房審議官 |
先生から、家庭科におけるまず目標ということでお尋ねがございました。
小学校では、衣食住、そういうものを実践的体験活動を通しまして、家庭生活を支えていく、そういう大切さを知るんだと。また、食の方でございますけれども、調理、そういった日常的に必要な技術、基本的技能、小学校ですと御飯を炊く。これは教科書によりましては炊飯器ではなくて鍋から、初めちょろちょろ中ぱっぱで、ああいう形で炊くというところまでやっているところもございますけれども、おみそ汁を作るといったことと、それから包丁を使うといった、そういうふうなこともやりまして、まずは日常的な食事に関心を持つ、調和の良い食事の取り方が分かると、こういうことを中心に小学校ではやってきております。
中学校では、こういうものも基本にいたしまして、より栄養と食事の関係でございますとか、あるいは食品の選択、日常食の調理の基礎。
高校になりますと、魚を煮付けとか焼く、それからハンバーグもちょっと入ってございますけれども、あるいは地域の食材を生かした料理といったもの、こればっかり食べるとどうか、もう飽きるかもしれませんけれども、基本的に日常食が作れるというところを家庭科のところでは目指しておるところでございます。そのときには当然、栄養との関係でございますとか、そういうふうなことについても教えるといった内容になっております。 |
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| 神本議員 |
学校給食法の方の目標をちょっとおっしゃりませんでしたけれども、そういう食に関して、食品の問題あるいは調理の問題、それからほかにも、例えばどういう器具を使って調理をするかとかいうようなことから、あるいは家庭科、高校にもなりますと、食品安全の問題から遺伝子組換えとか、そういった問題も教科の指導の中には入っているわけですね。
そういう非常に重要な、それこそこの法案の中でも、知育、徳育、体育のその基盤となるというふうに書かれているにもかかわらず、現状、今おっしゃったような家庭科の教育を充実しなければいけないのに、家庭科の授業時数は、学校5日制になって減っているということもありますけれども、減っているんです。もう小中高とも全部家庭科は減っているし、なぜ減っているかというのについてはいろんな理由が言われています。受験科目にないとか、そういうことも言われていますし、もし本当にこの食育というものを充実しようとするならば、学校教育の中でも、より充実するためには家庭科教育を重視するとか、学校給食の在り方を抜本的に見直すというようなことも必要ではないかと思います。
そういう観点から、時間がちょっとだんだんなくなりましたが、先ほどもちょっと話題になっていました自校方式、センター方式ですね。私はもう結論から言いますと、経験からももう絶対自校方式です、これは。皆さん、どうですか。提案者の皆さん方も、御自分の御経験あるいは子どもさんの御経験から、もう絶対、私は21年間の教職経験の中で、20年と、だから4か月だけセンター方式を経験したんですけれども、もう全然違います。
教育的効果、もちろんおいしさが違うというのがあります。もううどんは伸び切っていますし、スパゲティーなんかはもう、多分大量に作るんで固まっているんですね。ケチャップがまみれていないというか、だんごになったところが、つぐ子どもによってはだんごだけが入っている。スパゲティーですよ。というような状況と、それから、キャベツの千切りなんというのがビニール袋に一クラス分入っているわけです。そして、それにビニール手袋が付いています。子どもはそれを着けてビニール袋からキャベツの千切りをこんな一皿の、区切りが付いたランチ皿の中にそれを入れるわけですね。そうすると教室は本当に悲惨な状況で、教卓の横に配膳台を置いて、それでも配膳するのに足りないので、オルガンの上でそのビニール袋のキャベツでこうやるわけです。五時間目の音楽の時間、オルガン開くとキャベツの千切りがそこに落ちているというような、本当に何か、先ほどどなたかがえさとおっしゃいましたが、正に実感として、センター給食になった途端に、ああ、私たちはえさを食べさせられているというような感覚がありました。
味とかそういう問題だけではなくて、調理の場面が子どもに見えるか見えないかというのの違い、それから、そこで使われている洗剤や、働く人たちの子どもに対する思いとか、もう本当にいろんな面で自校方式に勝るものはないと、これがセンター方式に取って代わられるようになったのは、もう言うまでもなくこれは財政的な事情ですよね。今また見直されて、子どもたちにお金を掛けてやろうという設置者、市町村も出てきておりますので、急激にセンター化になっていった時期から今ちょっととどまっているのではないかと思いますけれども、私は、この法案を機に、自校方式ということを是非とも打ち出していただきたいと思いますけれども、その点については、提案者の方、いかがですか。 |
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| 西川議員 |
今、神本先生の本当に現場の御経験から即したお話を聞かせていただきますと、全く同感する部分が大変多うございます。
私自身も、小さいときの経験から、自分の友だちのお母さんたちが給食センターで働いている姿を見たことが心の中に今でもまだその景色が残っておりますけれども、先日イギリスの方に、イギリス、フランス、フィンランドに教育の問題で視察に行ってまいりまして、イギリスのイスリントンの公設の学校の昼食スタイルというのを見てまいりました。あちらの方では本当に完全な食堂があって、そこにただ生徒が移動して、もうブッフェスタイルで食べるという、そういう中での方式、そして教室で食べさせる日本のやり方、そしてそれもさらにセンターと自校方式、いろんなやり方があるわけですね。今それぞれの、まだどれが絶対に正しいというのは当然ないわけでして、よりいい方法、これ模索していかなきゃいけないわけです。
その中では、私も、自校方式の方が本当はこの食育の精神に沿っているのではないかなと私自身は思っております。そういう意味で、今後様々な大変厳しい財政的な問題もありますが、検討の課題としてやはり議論をしていく余地は大いにあると思いますので、前むきに考えていきたいなと思います。 |
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| 神本議員 |
それからもう一つ、学校給食を充実するという意味では栄養職員、学校栄養職員の存在というのは、これは私は、栄養職員の方が自分の学校に籍を置かれている状態というのは一校しか経験したことがありませんので、いない状態で自分たちが手探りで献立の説明をしたり、それから食に関する指導を学級活動の中でいろんな絵をかいたりしながら学年で相談してやるという、養護教諭の手をかりながらという経験と、もう一つ、栄養職員の方がいらっしゃると、もちろん巡回で何校か掛け持ちですので、いつも助けをかりるというわけにいかなかったんですけれども、いらっしゃるのといないのとで全然違うという、これも経験をいたしました。
そういう意味で、栄養職員、栄養教諭制度が創設されましたけれども、栄養教諭という存在についてはこれから養成も行われていくでしょうし、これからのことだと思いますが、せめて学校栄養職員を、全校配置が理想ですが、養護教諭でさえ全校配置、今まだまだできていない状況の中で、しかし栄養職員なり栄養教諭を学校、すべての学校に、巡回でも何校か掛け持ちでもいいですから、配置できる、すべての学校を網羅できるような形に是非持っていっていただきたいんですけれども、その件については、文部科学省は余り、多分お金の問題があっていい答えはできないでしょうから、提案者の方、いかがでしょうか。 |
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| 西川議員 |
確かに、今大変厳しい財政状況の中で、この問題は前途多難だなという思いはいたします。しかし、この法案にもきちんと書き込んであります。
あらゆる面での、子どもたちにきちんと話して説明して聞かせるということも大事な食育の一つでございまして、栄養士の配置は、今先生がおっしゃったような形で、少なくとも何校か掛け持ちでも、ある程度その守備範囲に一応みんなの学校が収まるという方向にやはり持っていくのがいいんだろうと思います。 |
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| 小坂議員 |
今、西川議員からもお答え申し上げましたけれども、私どもがこの食育基本法に期待するものの一つに、今、現在の食をめぐるいろいろな問題に対処するこの基本法が、国会がこの法律を制定することによって内閣が編成する予算に影響を与えると。そして、今先生が御指摘にありましたように、自校方式の推進だとか、あるいは栄養教員の配置、そしてまた学校全体の食育にかかわる施策の充実。
それで、これは学校だけじゃなくて、社会、あらゆる場でございますけれども、そこにおいての予算が各省において配慮をされるような形になるように私どもも働き掛けたいと思いますし、この法律の制定が、これを理由にして各省の担当者がまた財務省と話をする際にも、こういう法律ができて私どもとしてはこういうものを推進しなきゃいけないということになっておりますので是非とも予算を付けていただきたいという、そういう折衝の場にも登場するようなことになればこの法律の一つの意義が出ると思っておりまして、そういった意味を私どもとしても推進したいと思っております。 |
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| 神本議員 |
是非とも、そのことが私はこの法案に明定されていればこの法案に賛成してもいいなと思ったんですけれども、法案の条文を読む限りにおいては、やっぱり冒頭申し上げましたように、今の食教育がなっていないと、だから子どもの食が乱れ、その子どもが大人になった大人の食に対する認識もぐちゃぐちゃだというような、日本の食の危機にあるというような法案になっておりましたので、私は幾つか今問いたださせていただきましたけれども。
是非とも、自校方式の推進ということと、これについては、もう時間がありませんが、特に食材、地産地消で、今、食材についても本当に見えるところから新鮮なものを子どもたちに、生産の現場との交流も含めてやるということと、それから調理の現場で安全や、それから、これは何と言うんですか、食器を洗うとか、O157もありましたけれども、調理現場の衛生という面からも、それから食べた後の後片付けとか作ってくれた人への感謝とか、そういう、もう総合的に自校方式というのは自然のうちにもうできるわけですよね。
ですから、是非、その推進と、それからそのコーディネーター役を担う栄養職員、栄養教諭の配置ということについては是非とも強調してやっていただきたいということをお願いしまして、質問を終わりたいと思います。
ありがとうございました。 |
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