政策 経歴 国会活動 ニュース 気まぐれ日記 コラム ギャラリー トップ
トップ > 国会活動 > 委員会質問 [2003年] > 文教科学委員会 [7月24日(木)]
国会活動2003年
2003年7月24日(木)
文教科学委員会
教育、文化、スポーツ、学術及び科学技術に関する調査
神本美恵子参議院議員(以下、神本議員)
神本議員
私は、今日は主に児童虐待、それからDVにかかわって、それと教育といいますか、学校教育にかかわって幾つか御質問させていただきたいと思います。

最近、機会がありまして、民主党の男女共同参画委員会として都内の児童養護施設を視察してまいりました。

そこでは、たまたま行ったところの施設長さんが全国養護施設の協議会の会長さんでありまして、全体的なことも御存じの方で、お話を聞かせていただいたんですけれども、今、養護施設に入所してくる子どもさんたちは約半数近くが児童虐待を受けた子どもさんだというお話でございました。全国に約550か所の児童養護施設があるけれども、定員が約3万名で、その中の今入所率が9割、その半数が児童虐待というような状況だということでございます。

虐待で入所してくる子どもたちは非常に大きな心の傷を負っているので、その後遺症で様々な問題行動といいますか、そういう行動を呈していると。特に人間形成、人間関係を形成することが、一番信頼されるべきというか、愛情を注がれるべき親から虐待を受けるわけですから、人間の大脳皮質といいますか、その脳の一番大事なところが傷付いているんではないかというような、そういう後遺症で施設の中で生活をしているということですから、自分以外はみんな敵だというような行動になったり、それから感情のコントロールが利かずに自分自身、自傷行為をしたり他人に攻撃的に当たったりする。そういう自分がされたことを再現する、再現現象というらしいんですけれども、そういう再現現象で、自分がされたことを他人にして傷付けたり暴言を吐いたりする、そういう子どもたちを目の前にして施設の中で大変な御苦労をしながらやっていらっしゃるというお話を聞かせていただいたんですが。

この児童虐待の問題は主に家庭内で起きるということで、厚生労働省マターといいますか、なかなか文科省、こちらで議論の素材に、私がここに来ましてからは起こっていなかったんですけれども、先日、たまたま知人からメールをいただきまして、知人の紹介で、ある校長先生、小学校の校長先生からメールをいただきました。

自分の学校は校区内に児童養護施設を抱えていて、そこから、8百人ぐらいの学校なんですが、28人の養護施設からの通学してくる子どもさんがいるということで、学校全体として本当に教職員一丸となってとりくんでいるけれども、教職員の情熱や使命感だけではとても限界があることをつくづく感じていますと。校長として先生方の体も心配だし、先ほどの施設長さんもおっしゃったんですけれども、本当に施設の職員の方が一生懸命やって、でもやればやるほどその効果がなかなか返ってこないというんで、燃え尽き症候群といいますか、それで若年退職される職員の方も多いと聞いたばっかりでしたので、この校長先生のメールも大変心に響きまして、是非一度見ていただきたいというふうなメールでございました。

それで、伺ったんですが、そこの学校では、28人の子どもさんが来ていて、一生懸命やっているし、そのための加配もいただいている、それからカウンセラーも来ていただいているけれども、それでも課題が一杯ですということで、2時間も校長室で、私は子どもさんの様子を早く見せていただきたいなと思って行ったんですが、校長先生はもう次から次と2時間以上お話をされるような状況でございました。

そこで、詳しく申し上げる機会があればいいんですが、その中でお聞きして私が感じましたのは、そういう学区内に養護施設を持っている学校が、先ほど言いましたように、550か所施設があれば550校、小学校でもあると思いますし、また中学校は同じ数だけあるんではないかと思いますけれども、文科省として、そういう学校の現状や、あるいはそこへの必要な施策についてどのようなことを取られているのか、ちょっとまずお伺いしたいと思います。
矢野重典・文部科学省初等中等教育局長(以下、矢野局長)
矢野局長
矢野局長
委員がお尋ねの児童養護施設でございますが、これは乳児を除いて、保護者のいない児童、また、先ほど御紹介ございましたように、虐待されている児童その他環境上養護を要する子どもを入所させて、これを養護し併せてその自立を支援することを目的とする施設でございまして、施設に入っている子どもは地域の学校へ通学して教育を受けると、そういうことになっているわけでございます。

これらの施設に入所している子どもが通学しております学校におきましては、施設との連絡、協議を行いながら補充指導や個別指導を実施するなど、きめ細かな指導を行うことが求められているというふうに思うわけでございまして、このために関係の教育委員会におきましては、これらの学校に対しまして教員を加配したり、あるいはスクールカウンセラーを配置するなどの支援を行っている場合があるわけでございます。

そこで、文部科学省としてでございますが、文部科学省といたしましては、児童養護施設を校区に有する学校につきましては、そうした学校支援のための国の制度や事業があるわけでございます。例えば、先ほど御紹介ございましたけれども、教員の配置につきましては、教育上特別の配慮が必要である学校について、そのための教員の配置ができるよう、加配ができるような、そういう加配制度もあるわけでございます。そうした制度とか、あるいはスクールカウンセラー配置の事業があるわけでございますので、そうした国の制度や事業を適切に活用しながら、それぞれの学校の実情に応じて教員加配あるいはスクールカウンセラーの配置など、必要な支援をそれぞれの教育委員会がきちんとやっていただけるように各教育委員会の主体的な取組を私どもとしても促してまいりたいと思っております。
神本議員
定数として加配、そういう教育上困難を抱えている学校に対する加配やカウンセラー配置というようなことをその学校も行われていて、それを、そういう加配を目一杯活用しながらその子たちへの、何とか学校には来ても、それまで虐待で、収容されるまでの間、学校に全然行かなかったとか、ネグレクトされて、学習も非常に、年齢は4年生になっていても、ずっと学校に行かずに、施設に入って初めて学校に行き始めたというと、もう学習も遅れがあって、学習以前の課題を抱えているという、そういう子どもに対しては、もちろん人員加配、もっと欲しいというのもありますけれども、もっとノウハウといいますか、そういう子どもたちに対してはどう接したらいいのかとか、そういうことも含めて、もう少しきめ細かなそういう学校に対する支援策が必要ではないかなということを私もお話聞きながら思ったので、是非ともこれは要望といいますか、そういう学校の現状を聞くことと、先ほど、養護施設の方は、施設全国協議会というのがあって、そこで交流をされたりしているようですので、学校の方も何かそういう、そこに、校区内に施設を持つ学校同士の交流をするとか、その中から課題を見付けたり実践交流をしたりというようなことが必要なのではないかと思いますが、その前にまず調査を、そういう施設を持つ学校ということに着目をして調査をして、必要な施策ということをこれから是非考えていく必要があるのではないかと。

児童虐待は、法律ができてから3年目になって今見直し作業に衆議院の方で入っているようですけれども、是非、学校としてもそういう取組が必要ではないかなと思いますが、強い要望を持ちながら御質問させていただきたいと思います。
矢野局長
児童虐待問題への学校の取組の充実を図る上で、教育行政の立場として児童養護施設を校区に有する学校の状況について、それを適切に把握することは必要なことであるというふうに私どもも考えております。

個々の学校の実態につきましては、まずは教育委員会の責任においてきめ細かな把握を行う必要があるわけでございますが、児童虐待問題への対応の重要性にかんがみまして、文部科学省といたしましても、今後、児童養護施設を校区に有するそうした学校の状況に関しまして、その把握に努めてまいりたいと考えております。
神本議員
ありがとうございました。是非とも各教育委員会の主体的な取組と併せて、文科省としてやっていただくことによってもっと大きな取組が可能になってくると思いますので、是非前進させていただきたいと思います。 児童虐待についてですが、法律ができまして3年たって、法律の中にも、学校の教職員の早期発見ということが義務付けられているわけですけれども、このことについては文科省として、法施行後、具体的に学校に対してはどのような取組がされているのでしょうか。
矢野局長
御指摘のように、児童虐待防止法第5条におきまして、学校の教職員は、児童福祉施設の職員、医師とともに児童虐待を発見しやすい立場にあることを自覚し、児童虐待の早期発見に努めなければならないと、そういうことが明記されているわけでございまして、こうした法律の趣旨を踏まえまして、それぞれの学校におきましては、児童虐待の早期発見、早期対応に努めることは極めて重要であると考えております。

文部科学省では、2000年11月の児童虐待の防止等に関する法律の施行に伴いまして、各都道府県教育委員会に通知を発出して、学校の教職員の児童虐待の早期発見及び通告の責務などにつきまして、法の趣旨について周知を図ったところでございます。

また、各種会議等の場におきましても、都道府県担当者に対しまして同様、法の趣旨について周知を図っているところでございます。

さらに、各都道府県教育委員会におきましても、知事部局と連携をして、教員むけの指導資料の作成配付でございますとか研修会の開催等を通じまして、各学校に対して法の趣旨や児童虐待に関する啓発が行われているところでございまして、こうした取組を受けまして、それぞれの学校におきましては、児童虐待の早期発見に努めますとともに、必要に応じて児童相談所への通告、相談を行っておりまして、学校等から児童相談所に対する相談件数を、2001年度を見ますると、3,025件、これは対前年度比27%増といったような状況になっているところでございまして、今後とも、文部科学省といたしましては、関係機関と十分連携を図りながら児童虐待防止法の趣旨について引き続き周知を図るなどの指導を行ってまいりたいと考えております。
神本議員
通知を出して早期発見と通告ができるようにという取組がなされているということですが、これも最近、多分これ著者の方だと思いますが、私の部屋に、コミック誌の、何というかゲラといいますか、9月に発刊される予定ですといって持ってこられたのが児童虐待を書いたものだったんですね。「凍りついた瞳」という、何か若い女性むけの「YOU」という、あなたという、「YOU」というコミック誌に連載されたものがすごい反響があったのでということで単行本、文庫化されているんですけれども。

その中で、読んでみますと、私も初めて知ることが多くて大変な衝撃を受けたんですが、その中で幾つも、親に虐待を受けて、そのまま翌日学校に行って、教科書が親にずたずたに破られて、そのままの教科書を学校に持っていっている。担任の先生は、当然それを見ているんだけれども、教科書は大切に扱いなさいと言うだけで、どうしたのと聞いてくれないとか、それから、おふろにも入れてもらえず、食べ物も与えてもらえずに学校に行って、汚い、臭い格好をして行っていると友達からからかわれ、先生も、ちゃんとおふろに入るのよと言うだけで終わりというような、もっと学校の、私も教員でしたから、そういうことを知らないうちに言っていたのかなと本当に反省をしたんですけれども。

学校でもっと適切な対応なり、その子の側に立って見ていれば、違った見え方がして早期発見につながって、傷が浅くて済むんではないかというようなことをすごく強く感じましたので、是非とも教職員に対する児童虐待防止法の早期発見ということをいかにやるかということも含めて力を入れてやっていただきたいなと。これ、この後ちょっと質問する事件とも少しかかわるんですけれども、そういうことを要望しておきたいと思います。

次に、DV法に関してですけれども、今、DV法の見直しも、来年が3年後の見直しということになっていますので、参議院の共生社会調査会でプロジェクトチームを組んで、私もそのメンバーに入れていただいて検討しているところです。

このDV法で、DV被害者であるということがはっきりして保護命令が出た場合、そのDV被害者が子どもさんを連れて家を出る場合が非常に多いわけですね。その子どもさんを、家を出るわけですから、施設があるところとか、そこから学校に通わせるわけですけれども、転校をする。転校の手続については、文部科学省としては十分な配慮をして、元いた学校と今転校した学校との間で十分な秘密保持をして、加害夫といいますか、加害父親に新しい住所が知られないような配慮をされているというのは、プロジェクトチームの中でも聞かせていただいて安心しているんですけれども、もう一つ今度は、それでもどこからか子どもの通っている学校を突き止めて、その父親が親権を盾に、父親であるということで子どもに会わせろというふうに学校に言ってくる例がよくあるということを聞きます。

これも当該の学校や、学校だけでなく教育委員会もそういう対応を迫られる場合があると聞くんですけれども、こういう場合に、何といっても被害者の安全とその子ども自身の安全も含めてですけれども、確保のためには守秘義務というのを徹底すべきだと思うんですが、その点についてはどのように指導されているのかということと、もしDV防止法に法律的な不備があれば、その不備の点についても是非お聞かせいただきたいと思います。
矢野局長
DV被害者の子どもの転校先等に関する情報につきましては、これは当該子女が適切に教育を受けられるように、DV法に基づく裁判所からの保護命令の有無、あるいは被害者からの情報等を管理しながら、それぞれの学校が教育委員会と連携をして関連する情報を適切に管理することが重要であるわけでございまして、またそうした方向で私どもも指導いたしているところでございます。

ただ、委員が御指摘のように、親権を盾に強硬な姿勢で学校に迫られたときに、制度的あるいは法律的にそれを拒否するのはなかなか難しいわけでございまして、そこでいろんなトラブルみたいなものも生ずるというようなこともございますから、その辺のところを、学校としてもそういう姿勢で臨んでいるわけでございますけれども、その辺のところを円滑に対応できるような仕組みなり配慮なりとかが私どもとしても必要ではないかというふうに考えております。
神本議員
今、共生調査会のプロジェクトチームでもそこが議論になっているんですけれども、私は子どもも保護命令の対象にすれば親権とぶつかり合わずに保護命令が生きてくるのではないかというふうに思っているんですが、是非そこは文科省としても、学校としては子どもが適切な教育を受けるために安全を確保しなければいけないという学校としての役割があるわけですから、そういう立場から是非このDV法の見直しに関しても、子どもも保護命令の対象に入れないと教育も、子どもの教育権も守れないんだというような立場から是非御検討いただいて、応援をお願いしたいと思います。
その点についてはいかがでしょうか。
矢野局長
今、私が申し上げたような形で現場では、学校の現場ではいろいろ苦慮するというようなケースもあるわけでございますから、そうした状態、実態を踏まえながら、今御指摘のようなケースについては私どもとしても検討してまいりたいと思っております。
神本議員
是非よろしくお願いします。
それから最後に、これはもう今日はどうしようかなと思ったんですが、やはりこの間様々な少年事件が相次いでおりまして、このことについては大臣もコメントをなさっているのを私もテレビで聞かせていただいたんですけれども、正に子どもの命を守って、健やかな成長を祈りながらはぐくむ責務を持っている私ら教育関係者にとっては、幼い命が奪われたということに対しては本当に悲痛な思いなんですけれども、その命を奪ったのがまた同じ私たちが慈しみ、はぐくまなければいけない子どもであったということで、沖縄の事件にしろ長崎の事件にしろ、本当に何とももう言いようのない二重の衝撃を受けるわけですが、これについては事件の全容がまだ明らかになっておりませんので、もちろん軽々には言えませんし、今出ている情報だけで何が問題だったというような結論めいたことを申し上げるつもりはないんですけれども、私が知り得た情報なりこれまでの自分の経験の中から考えて、先ほどから言っています、もしかしたら児童虐待があったのではないかとか、家庭の中でのそういう問題があったのではないかとか、学校の中で何かの信号があったのを学校で見逃したのではないかとか、地域の中で子どもが、長崎の場合でいいますと、服を脱がせたりしていることを見掛けた人がいたというようなのも報道されておりますし、そういうものを見逃してしまったのではないかという、様々なことを考えさせられるわけです。

そういう意味では、ただ親の育て方がどうのとか、学校の教育、しつけがどうのとかいう問題だけではなくて、それももちろん皆無とは言いませんけれども、だけではなくて、大人たちが今生きているこの社会、大人自身がつくっている社会の問題というものにも目をむけなければいけないんではないかということを私は感じています。

それで、ただ、これもまたメールで恐縮なんですが、ある大学の先生、東北大学の先生からメールをいただいて、この方はDVや児童虐待についてずっと研究をなさっている方だということなんですけれども、断片的なマスコミ報道からの推測ですが、長崎事件の犯人とされる少年は恐らく深刻な虐待の被害者です、それがどのような虐待なのかは不明ですが、幼児の、それも男の子の衣服を脱がせる行動は、自分自身が幼少時に同様の性的虐待を受けていた可能性が高いことを強く示唆するものですというようなこととか、あと、ずっと母親に対する父親の暴力を目撃していた可能性も高いと考えられますという、これはもちろん推測ですけれども、そういった見方も一つあるということで、この事件の解明、これから進んでいくと思いますけれども、この先生が指摘なさっているのは、新聞報道とか、それから政府も今、鴻池大臣を中心とした青少年健全育成の会合が作られておりますけれども、一つ欠けている視点として、原因究明に専門家チームによる原因究明の委員会を作ったらどうかというような一つ提案をしていらっしゃいますので、これについては私ももう少し研究をしてどこかで御提案できたらと思っております。

質問したいのは、そういう家庭の中で起きている、子どもを取り巻く健全な成長を阻む要因だけではなくて、子ども自身が、特に思春期にこういう問題が起きている、共通点としてはそれがあるのではないかと思いますが、この思春期の問題について文部科学省としてどのようにこれまで研究されて、具体的にどのような取組をなされているのかということをひとつお聞きしたいと思います。
矢野局長
特に思春期におきましては、これは児童生徒が身体の変化にむかい合い、親離れをし、将来を見据えるなど、様々な葛藤を経験する時期であるわけでありますが、その指導に当たりましては、これは学校、家庭、地域社会を通じて、善悪の判断などの規範意識や倫理観、命の大切さや他人を思いやる心などをしっかりと身に付けさせることが極めて重要であるわけでございますし、また問題行動に際しては、社会で許されない行為は子どもであっても許されない、そういう考え方に立って毅然とした指導を行い、法や決まりを守る意識を培うことが大切であるといったことを踏まえて、そうしたことに配慮して指導を行う必要があるというふうに考えておるわけでございまして、これらのことに配慮して、学校教育におきましては、例えば心に響く道徳教育の推進でございますとか、あるいは自然体験活動などの様々な体験活動の推進、さらには、これはそうした子どもたちへの相談・指導体制の整備、そしてまた、個々の児童生徒に対する関係機関から成るサポートチームを作るなどの支援体制の整備といったようなことの施策の充実に努めてきているところでございまして、今後とも、思春期の児童生徒の問題行動への対応に当たりましては、これらの発達段階に応じたきめ細かい指導を行いますとともに、特に関係機関との密接な連携を図りながら施策の一層の推進に努める必要があろうかと考えております。
神本議員
心に響く教育というふうにおっしゃって、私も本当に子どもの心に、本当に心の中に届く教育が必要ではないかと。特に、思春期の心身の発達がアンバランスで非常に揺れ動く子どもたちは、一人一人違うわけですから、そこを十分に考えた教育の手法なりを推進していくことが大事ではないかというふうに思います。

先ほど山根委員からも性教育について御指摘がありましたけれども、私は、教えている内容がどうのというよりも、それが一律に発達段階が様々にある子どもにやっていくことが問題であって、私は、もっと性に関する赤裸々なことも発達段階に応じてきちんと教えていかないと、またこれは渋谷の事件にも絡んでくるんですけれども、こういう社会の中での様々な性情報のあふれる中で子どもたちは生きているわけですから、発達段階に応じた、一人一人に応じた、思春期を考える子どもの心にすとんと届くような性教育が是非必要ではないかというふうに私は思っております。

ただ、そのときに是非とも、毅然として教えるということはもちろんですが、それだけではなくて、子どもに対する監視を強めるということだけではなくて、私は大人社会に対してももっと毅然と、大人がやっていることはどうなんだということも併せて、これは子どもの側に立つ文部科学省として発信を是非していただきたいということを申し上げまして、大臣に一言、私、児童虐待とかDV法とか、学校の中でも子どもが一番傷付けられている部分にいる子どもに焦点を当てて今日はお話、御質問をさせていただいたわけですけれども、御感想なり一言お伺いして、終わりたいと思います。
遠山敦子・文部科学大臣
遠山大臣
遠山大臣
今日は、神本委員のお話、すっかり聞かせていただきました。
本当に少年をめぐるいろんな問題が起きております。余りにもいろんな問題が毎日起きておりまして、それぞれの問題の背景あるいは対処の仕方というのは違うようではございますが、私は人間を、子どもたちを立派な人間に育て上げるという教育の角度から見ますと、家庭も学校も地域社会も、それから教育にかかわるあらゆるもの、そして大人自体ももっとやるべきことが一杯あるのではないかなとつくづく思います。

特に家庭では、十分な愛情を掛けながらも、しかるべきところはしっかりとしつけると、そこのところが欠けてい過ぎるのではないかと思います。学校におきましても、抽象的な心の豊かさとか命の大切さということは言葉には出ても、子どもの心の中に、先生もおっしゃった、すとんと落ちる、あなたがそのような目に遭ったらどうなのかと、人を傷付けてはいけない、そこのところをどうしてもっとはっきりと教えてくれないのかなと思うわけですね。そういったこと、あるいは地域社会も子どもたちがいろんな危ない状況にいてもみんな見知らぬふりをしてしまう、そのような社会にどうしてなったのでしょうか。また、大人自身も余りにも残虐な行為を次々に見せ続けておりますね、メディアを通してのいろんな映像もそうでございますが。

私は、日本は、かつて心の豊かさでありますとかあるいは礼儀正しさ、そして社会の、社会人としてのルールを守る、その点において非常に優れた伝統を持った国であったと思います。それを決して失ってはいけないし、特に心ある一定年齢層以上の人たちが自分の子ども、そして孫たちに本当に伝えていってほしいと思います。

私も、政府部内におきまして、閣僚懇談会などのときにいち早く申し上げましたのは、学校でも一生懸命やってもらうと、だけれども学校だけでは限界がありますと。そのことについて、例えばいろんな罪を犯した際に、どうしてそうなったかということについてしっかりした専門家による解明をしてもらって、そのことから学ぶ、そして次にそういうことが起きないようにしていく、そのようなことについてもしっかりやってもらいたいということを法務大臣にもお話をしたり、いろんな角度で私もできるだけのことはやっております。

そして、委員おっしゃいますように、いろんな人たちが本気になって日本の将来を考えて、子どもたちの将来のために存分にそれぞれが力を発揮する、人のせいにしないで、そういうことが非常に大事じゃないかなと、つくづく自分への自戒も含めて考えている昨今でございます。
神本議員
終わります。
このページのトップへ
  
政策 | 経歴 | 国会活動 | ニュース | 気まぐれ日記 | コラム
お問い合わせ | サイトマップ | リンク | ▲トップ
このホームページの内容を許可なく転載することを禁じます。Copyright © 2005,Mieko Kamimoto All rights reserved.